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『シモーヌ8 音楽とジェンダー』(現代書館)に寄稿しました

2023年6月3日   infomation
シモーヌVol.08

音楽誌とは違って、現代書館のフェミニズム入門誌に「電子音楽と女性音楽家」を寄稿しました。
文化というものは、記述されないと記録・継承されません。
たとえば、名前が記述されるかどうかということで、歴史に残るかどうかに関わってきます。
そういう視点で記述してみました。
どうぞ御覧下さい。

シモーヌ(Les Simones)VOL.8【特集】音楽とジェンダー

シモーヌ編集部 編
6月15日発売!
判型
A5判 並製 164ページ
定価
1500円+税
ISBN978-4-7684-9108-9

【特集】音楽とジェンダー

リズム、メロディー、ハーモニー。音楽の要素自体にジェンダーはない。
しかし、音楽大学の男女比、極端に少ない女性指揮者、ファンのまなざし、楽器と身体、K-POPのガールクラッシュ、歌謡曲の歌詞など、場所やジャンルを超えて音楽とジェンダーは深く結びついている。
時代の移り変わりとともに、人びとが好む音楽のジャンルは変わる。
したがって、人びとのジェンダー意識も、時の流れとともに変わっていくはずだ。
音楽を「読む」ことで、私たちを抑圧するジェンダー規範を解きほぐしていこう。

【目次】

[音楽史とジェンダー]

・玉川裕子「ジェンダー視点からみる一九世紀のクラシック音楽史」
・西田彩ゾンビ「電子音楽と女性音楽家」
・梅野りんこ「カストラートと若衆:東西音楽史に見る曖昧な性の存在」

[音楽と表象]

・味岡京子「女性職業演奏家の不在:絵画に潜む『高潔・教養・愛』」
・斉藤綾子「フェミニスト・メロドラマとしての『ピアノ・レッスン』:音楽と触覚性が生み出す映像的身体と女性性」

[音楽とフェミニズム]

・吉岡洋美「私たちがやりたいようにやる。:日本のパンクロック黎明期の女性アーティストたち」
・つやちゃん「構造を解体するヒップホップ・フェミニズム:日本の女性ラッパー入門」

[ポピュラー音楽とジェンダー]

・花岡奈央、皆本夏樹、NEW「ジェンダー視点のK-POP対談」
・小林美香「『写真歌謡』目線のMV鑑賞:Jessiの『zoom』を中心に」
・和田靜香「『ミュージック・ライフ』を編んだ女性たち」

[音楽と生]

・栗田隆子「My soul music:魂と出会う音楽」
・ブブ・ド・ラ・マドレーヌ「女がドラァグクイーンであるということ:ブブ・ド・ラ・マドレーヌの今ではたぶんあまり知られていない活動」
・兼子裕代「わたしはなぜ歌う人たちを撮るのか?」
・山本志乃「瞽女の旅」

[音楽とインターセクショナリティ]

・浅沼優子「クラブ・カルチャーと脱周縁化」

[音楽界のジェンダーギャップ]

・野中モモ「2016年、夜がいちばん長い日に、ビョークからガールズに届いたエール」
・小倉羊「表現の現場における『痛み』から目を逸らさないために:クラシック音楽業界のジェンダーバランスを考える」

[資料]

・音楽とジェンダー ブックガイド
・アンケート フェミニストと音楽

【対談】

飯野由里子/清水晶子/ハン・トンヒョン/四竈佑介
聞き手:梁・永山聡子
「私たちは、何を議論すべきなのか?:終わらない議論に「しおり」を挟むためのポリティカル・コレクトネス」

【連載】

・Renaitre?女は生まれなおしている 〈№ 8 〉 インベカヲリ★ 
・パリのシモーヌたち 8 アトランさやか
・シスター、狂っているのか?⑦ 高島 鈴
・ふみがわのフェミ短歌塾(第八回) 二三川 練
・SAW & LAW 往復書簡(第7回) 芋ポテト&万次郎
・ずるこのおんな食べ物帖⑧ 江戸川ずるこ
・女同士で子育てしたら 小野 春
・書店からはじまるフェミニズム⑧ 渡辺愛知[gururi]
・シモーヌ シネマレヴュー 錦織可南子
・シモーヌ ブックガイド
・羊毛でつくるフェミニスト

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